うましかの意味は「うましかて」「馬鹿」?謎を追求してみた!


「うましか」という四文字から、あなたは何を思い浮かべましたか?

Googleで検索してみると、「うましか 意味」だけでなく、「うましかて」「うましか 歌詞」という何となく聞き覚えのある言葉や、「うましか 福井」「うましか 中山」「うましか バーガー」などのグルメ情報もヒットします。うましかという言葉から連想されるものは、実にさまざまなようだ。

そこで今回は「うましか」という単語について色々と調べてまとめてみた。

目次

うましかと言えば「馬鹿」?実はあまり意味がない。


真っ先に思い浮かぶ「うましか」は、やはり「ばか」ではないだろうか。

意味がないというのはちょっと違っていて、意味はある。それは、おそらく誰もが知っているように、「知能が劣っていること、頭が悪いこと」という意味だ。

しかし、この言葉は私たちにとって身近な言葉でありながら、その成り立ちを明確に理解しているわけではないと思う。理由を聞かれても、その起源がわからないことが多いのではないだろうか。

馬鹿という漢字にはどんな理由があるのか?

なぜ「馬」と「鹿」でバカになるのか?

調べてみた結果、漢字そのもの大きな意味はないようだ。

日本では馬や鹿は神の使いとされている地域も多く、神聖な動物というイメージを持つ人も多いと思う。

例えば、馬は神の使いと信じられて神社に奉納されていることもあったようだ。しかし馬は大変高価な生き物なので、その代用として絵馬に願い事を書くことは、ごく身近で一般的なことである。また、鹿も神の使いとされ、特に奈良県は鹿を非常に大切にしている県として有名です。


奈良県では、以前、家の前に鹿の死骸があると重罪に処されたことがあるようだ。そのため早起きをして家の前に鹿の死骸がないかを確認したそうだ。 奈良県民と言えば早起きという人もいると思いますが、これが理由なのかもしれない。

そんな素晴らしい2つの漢字を組み合わせ「知能が劣っていること、頭が悪いこと」という言葉になるのは何とも罰当たりな気分になりそうな気がする。

実は「バカ」の語源は「馬鹿」。何を言ってるの?と思う方もいると思う。

それはつまり音に合う漢字を当てただけという説が有力である。元々は「baka」「moha」というサンスクリット語で「無知」「妄想」を意味する言葉であり、この音に合う漢字を当てはめたものだと言うことだ。

中国故事にも出てくる「鹿を指して馬と為す」ちょっとお馬鹿な話?

当て字を使ったと言っても、なぜたくさんある漢字の中から馬と鹿を選んだのだろうか?

中国故事にも出てくる「鹿を指して馬を為す」とはどのような意味なのか?

「史記」秦始皇本紀にある、秦の趙高 (ちょうこう) が、自分の権勢を試そうとして、鹿を馬であるといつわって皇帝に献上した故事から》人を威圧して、まちがいを押し通すことのたとえ。また、人をだましておとしいれることのたとえ。

goo辞典

ここから来ているという説がとても濃厚のようだ。「馬鹿」以外にも使われていた漢字もあるようで「馬家」「馬嫁」「破家」などがあったようです。そして一番最後まで残って使われいた漢字が「馬鹿」になったようだ。

馬と鹿には大変申し訳ないとは思いますが、一番しっくりくるのは私だけでしょうか・・・。

米津玄師の「馬と鹿」その歌詞に込められた思いとは?

グーグル検索で「うましか 歌詞」と出てくるのは米津玄師の「馬と鹿」の歌詞を調べたい人がいるかではないでしょうか。

ドラマ「ノーサイドゲーム」の主題歌としても使われて、2019年はワールドカップが行われたことありラグビーが一世風靡をしていた年でもあります。


この曲の歌詞からも、彼の言うように愚かだと言われても、逆境に立ち向かう泥臭くも男らしい勇気が伝わってきます。 この歌は、好きなものを追い求めるあまり、馬鹿だと言われながらも、とにかく進み続ける男の心情を表現しているように思えます。この歌の作者である米津玄師も「音楽馬鹿」である。つまり、型にはまった道ではなくとも、自分の好きな音楽を貫くという信条のように思います。

ハウルの動く城で出てきた「うましかて」という言葉

さらに「うましか」という言葉を調べると、”うましかて “という言葉も出てきました。この言葉は、宮崎駿監督の映画「ハウルと動く城」の食事シーンにも出てきた。しかし、この言葉は、”馬・鹿・手 “ではないようです。

漢字では美味し糧


日本では食事をする前に「いただきます」という言葉を使うのが一般的です。

外国の映画やドラマで、食事を始める前に家族が食卓でお祈りをするシーンを見たことがある人も多いのではないでしょうか。本格的なお祈りから簡単なものまで様々ですが、食前のお祈りは欠かせません。

キリスト教では、毎日の食事は神様から与えられているもので、食事の前に神様に感謝する習慣がある。一方、「美味し糧」は精霊信仰などの原始宗教的な世界観からの食材や生命への祝詞、まじないに近い。

「うましかて」という言葉はそれだけで完成しているのではなく、「美味し糧に感謝をします」と言った美味しい食事に感謝する祈りのような言葉なのかもしれません。

ハウルが「諸君、いただこう、うましかてを」に続いていることから、ハウルの動く城の世界の中の「いただきます」という意味だと想像できます。

「うましか」で検索で出てくるグルメ情報

うましかで色々なことがわかってきたが、最後にグルメ情報をお届けします。

うましかバーガーって?馬鹿バーガー?

長野県上田市の道と川の駅・おとぎの里から発売されてる「馬鹿バーガー」を平仮名で検索していると思われる。

馬肉と鹿肉の合いびき肉を使ったジビエ料理で、ご当地バーガーとして有名なようだ。

「小馬鹿バーガー」「馬鹿バーガー」「大馬鹿バーガー」の他に、「メガ馬鹿バーガー(直径約30cm、重さ約3キロ)」「ナノ馬鹿バーガー(直径約3cm、重さ約15)」の5サイズがあります。ナノ馬鹿バーガーとナノ馬鹿バーガーは予約が必要なので、興味がある方は予約をしてから行ってみよう。

「うましか 福井」で検索。その正体は?

これは「にく家 うましか」という福井県福井市にある焼肉屋のようだ。

【焼肉を愛しすぎてしまった。焼肉に馬鹿になれ。馬鹿=うましか】というのがお店のコンセプトのようだ。

馬肉や鹿肉などはメニューからは確認できなかった。

まとめ:うましかについて

さて、ここまでいくつか「うましか」と言う言葉を調べてみたが少しは謎が解けただろうか。筆者自身、調べてみて色々な「うましか」があったことに驚いている。

馬と鹿という神聖な生き物を並べてしまうと「バカ」という悪口のような言葉ができてしまう。しかし、アーティストの手によって美しく使用されていたり、食欲や興味をそそるグルメワードになっていたり、なかなか面白い言葉であることが今回のリサーチから明らかになった。

普段何気なく使っている言葉を興味や疑問をもって調べてみるのも新しい発見があり面白いものである。

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